東京デントリペアの鈴木です。
デントリペアは、短時間かつ低コストでへこみを修復できる優れた技術ですが、すべてのへこみに対応できるわけではありません。
一部の宣伝では「どんなへこみでも直せる」と誤解を招くような表現が見受けられます。しかし、デントリペアは 適用できる条件が限られる技術 であり、その特性を正しく理解することが重要です。
今回は、お客様に後悔のない選択をしていただくために、デントリペアのデメリットについて詳しくお伝えします。
1. 大きなへこみや深いダメージには対応できない
デントリペアは、主に 浅いへこみや小さなへこみ に対して有効な修復方法です。
対応できる例:
✅ ドアパンチなどの小さなへこみ(1cm〜数cm程度)
✅ 軽微な飛び石によるへこみ
対応が難しい例:
❌ 10cm以上の大きなへこみ
❌ 深く鋭いダメージ(鋼板が伸びている場合)
❌ 衝撃によってパネルが大きく変形している場合
このような場合は、板金塗装やパネル交換が必要になることがあります。
2. 塗装が剥がれていると修復できない
デントリペアは あくまで塗装が無傷であることが前提 の修理方法です。
へこみは直した後には塗装が必要となります。
問題となるケース:
- へこみと同時に 塗装が割れたり剥がれたりしている
- 深い傷が入っている
このような場合、デントリペアだけでは完全に修復できません。補修するには 板金塗装 が必要になります。
3. アルミボディには難易度が高い
高級車や外車ではアルミ素材のパネルが使われていることが多くなっています。
アルミは 鉄よりも硬く、復元性が低い ため、デントリペアでの修復が難しくなります。特に、以下のような車両では注意が必要です。
✅ アルミ製のボンネットやドアを採用している車
✅ 欧州車(特にアウディ、BMW、ジャガーなど)
もちろん、技術によってはアルミボディの修復も可能ですが、鉄と比べて修理の難易度が上がり、仕上がりにも限界が出ることがあります。
4. 作業スペースが確保できないと修理できない
デントリペアは、へこみの裏側から専用工具を使って押し出す技術です。そのため、 ツールを入れられない場所 の修復は難しくなります。
対応しづらい場所:
❌ ルーフの支柱(ピラー部分)
❌ ドアの縁やパネルの補強部分
❌ トランクの端やフェンダーの奥
こうした場所では、 裏側にアクセスできないため、デントリペアが適用できない 場合があります。
5. 完全に元通りになるとは限らない
デントリペアは、 純正塗装を残したままへこみを修復できる技術 ですが、完全に「新品同様」に戻せるとは限りません。
へこみの大きさや形状によっては一定の修復レベルまでしか戻せないこともあります。
デントリペアのメリットとデメリットを正しく理解しよう
デントリペアは、
✅ 短時間で修理が可能(通常1時間程度)
✅ コストが抑えられる(板金塗装よりも安価)
✅ 塗装をそのまま活かせる(色ムラの心配なし)
という大きなメリットがあります。
しかし、今回紹介したように 適用範囲には限界がある ため、すべてのへこみに対応できるわけではありません。
最後に
「デントリペアで直せるかどうか分からない…」という場合は、ぜひ 一度ご相談ください。
まだまだデントリペアは馴染みない技術かと思います。まずはご質問だけでも受け付けてますのでお気軽にご相談ください!
それでは!
コメント